当センターは,親潮と黒潮が出会う世界三大漁場を沖合に望む牡鹿半島基部の女川町に位置しており,沿岸海洋環境の動態解明,海洋生物資源の持続的生産と保全に関する教育研究を目的として設置された。リアス式海岸特有の沿岸環境と多様な生物が生息する沿岸海洋フィールドが主な活動の場である。小型作業船「海生」,屋内外の飼育実験施設,各30台の実体顕微鏡と生物顕微鏡,40人を収容可能な学生実習室と宿泊施設が整備され,沿岸海洋域における環境調査と生物生産に関する実習が行われている。附置された「沿岸フィールド生物生産学研究室」では,牡鹿半島周辺沿岸海洋域の環境動態,沿岸生物の進化および集団構造といった基礎的研究ならびに水産資源の増養殖技術の開発を目指した応用研究が展開されている。また、学内の教員や大学院生によっても女川湾における海洋生物のモニタリング、漁獲対象種の資源変動や養殖対象種における成熟機構の解明を目指した研究が行われている。さらに、実験用生物の採集や沿岸生物の生態に関する調査研究のために来訪する他大学や研究機関の研究者の支援も行っている。

女川フィールドセンター

東北大学大学院農学研究科附属女川フィールドセンター

〒986−2242宮城県牡鹿郡女川町小乗2丁目10−1
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