本実験所は、1968年に運輸省から所管替えした土地に理学部附属深浦臨海実習所として第1期棟を建設しました。その後1985年に建物を増築、1997年の組織改編によって、農学生命科学部に移管され、現在は弘前大学農学生命科学部附属深浦実験所として教育研究活動に供しています。
弘前大学農学生命科学部から約75km離れ、暖流と寒流が合流して生物相が豊かな、日本海の深浦海岸にあります。日本には数多くの臨海実験施設がありますが、東北の日本海側に位置する実験施設としては本実験所が唯一であり、貴重な研究環境を提供することができます。年間延べ30名ほどの研究者と学生が利用しています。敷地内には、実験室や標本室、研究室を備えるとともに2隻のボートを有しています。
夏季に約1週間の日程で学生の臨海実習が行われ、北日本海沿岸域における動物相・植物相の調査や海産無脊椎動物の形態や生理に関する実習と研究が実施されています。かつては、曲形動物の調査の重要な拠点でした。今後は、さらに白神山地の、山や川からの海にまたがる生態系の研究の拠点、さらには地域連携にもとづく水産学研究の拠点としての機能を果たすことが期待されています。
弘前大学農学生命科学部附属深浦実験所
住所:〒038-2300 青森県西津軽郡深浦町吾妻沢173
電話番号:0172-39-3748
E-mail:jm3748@hirosaki-u.ac.jp
HP: https://nature.hirosaki-u.ac.jp/center-facilities/fukaura/