竹原ステーション(水産実験所)は、福山市芦田川河口部の箕島に私有の建物を借用して開設した広島大学水畜産学部水産実習施設に始まる。
この施設は1949年、広島大学箕島水産実験所として整備が開始され、1961年には福山市熊野町に熊野淡水生物実験所、1962年には福山市鞆町仙酔島に鞆臨海実験所が設置された。1969年、3 施設は一括して水畜産学部附属水産実験所として官制化された。1979年、生物生産学部附属水産実験所に改称され、1991年に竹原市の現在地に総合移転した。
2003年、農場と共に「生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター」に改組され、「竹原ステーション(水産実験所)」と改称され現在に至る。
研究教育棟3階建、のべ面積は1,121 m2。屋内外水槽、調査艇(2.2トン、定員14名)、海洋生物採集器具類、環境観測機器類、ダイビング器材、走査型電子顕微鏡などを備える。
周辺海域には生物多様性に富む河口干潟、藻場があり、教育研究に利用されている。最近では、動物プランクトン、寄生生物、カブトガニ、海藻類、藻場、稚仔魚の生物多様性、生態の分野で顕著な研究業績がある。
2012年より現在まで文部科学省「教育関係共同利用拠点」に認定され、全国の水産生物学の教育発展および地域啓発活動に尽力している。
広島大学瀬戸内CN国際共同研究センター・
ブルーイノベーション部門・水産実験所全景
ブルーイノベーション部門・水産実験所全景
住所: 〒725‒0024 広島県竹原市港町5‒8‒1
E‒mail: takeemon@fishlab.hiroshima‒u.ac.jp