島根大学隠岐臨海実験所の吉田真明准教授を代表とする研究グループが、貝を持つ不思議なタコ、アオイガイの全ゲノム解読に成功

島根大学隠岐臨海実験所の吉田真明准教授を代表とする研究グループが、研究成果「貝を持つ不思議なタコ、アオイガイの全ゲノム解読に成功~貝殻の起源と進化について新たな知見~」が、2022年10月26日(水)に国際学術誌「Genome Biology and Evolution」のオンライン版に掲載されました。また、本論文はGenome Biology and Evolutionの2022年11月号の表紙としてもセレクトされました。
カイダコの殻は冬になると日本海側の各地に打ち上がることが知られており、ビーチでみられる貝殻のなかでも特に珍重されているものです。この貝殻はタコの仲間が作ったものであることが知られています。研究グループは今回カイダコ類の1種であるアオイガイの全ゲノム配列を世界で初めて解読しました。アオイガイのゲノム中にある26,433個の遺伝子の中で、44個の遺伝子が貝殻形成に使われていることがわかりました。さらに、カイダコが底生生活から浮遊生活に移行する過程で起こったと考えられるゲノム中の遺伝子の変化を見出しました。これにより、進化の過程で貝を失ったはずのタコが、どのようにして再び貝殻を作れるようになったのか?という進化上の大きな謎を解明することに一歩近づきました。
https://doi.org/10.1093/gbe/evac140

同研究成果は、以下の海外メディアでも取り上げられました。
https://www.popsci.com/science/argonaut-egg-case-evolution/
https://www.nytimes.com/2022/11/05/science/octopus-shell-argonaut.html