1928年に設立された天草臨海実験所は、雲仙天草国立公園の一部を成す熊本県天草下島にあり、温帯環境と亜熱帯環境の間にある地の利を生かして、基礎海洋生物学の教育研究を行っている。

研究面では、水域の生態学、特に多数種からなる生物群集の構造・機能の解明を主眼としている。特に重点的に研究を行っているのが、

  1. 潮間帯の個体群・群集構造と種間関係、
  2. サンゴ礁生態系における種間関係と群集構造で、棘皮動物、軟体動物、甲殻類、サンゴ類、魚類、海藻類など、広範囲の海洋生物を対象にしている。

野外におけるデータ収集と室内実験、データ・理論解析を組み合わせるような研究を主に行っている。

また、生物多様性の特に高い東アジア亜熱帯から熱帯にかけての水域の比較研究を進めており、

インドネシア、タイ、フィリピン、台湾などでの調査を継続して行っている。

また、天草臨海実験所には、アジア太平洋域を中心とする

国際学会・ The Society for Coastal Ecosystems Studies – Asia Pacific (SCESAP, http://www.scesap.org) の事務局を置いている。

SCESAPとの協力により、天草臨海実験所で行われる春夏の実習は国際公開の形をとっている。

近年、海洋生態系では大きな変化が起こりつつあり、天草臨海実験所では様々な形で東アジア熱帯亜熱帯水域の生態系保全に関わる基礎研究に従事している。

 

九州大学理学部附属天草臨海実験所
〒863-2507 熊本県天草郡苓北町富岡 2231
Tel. 0969-35-0003   Fax. 0969-35-241
http://ambl-ku.jp/nihongo/